今月の一枚
No.15 肩甲骨烏口突起骨折
転倒などで、肩関節周囲を強く打撲した際のX線写真で注意しなければならない箇所がある。一見骨折がなさそうでも慎重な観察が必要である。
鎖骨は皮下直下にある骨で、外見上でも、X線写真上でも判り易い。
上腕骨頭は、転位が大きければ判り易い。転位が小さい場合は、注意深く観察しなければならない。
肩甲骨はやや厄介である。特に、烏口突起は時々骨折を伴うので、注意深い読影が必要であり、圧痛点をピンポイントで探す必要がある。
烏口突起は、肩関節正面撮影では観察に不向きであり、軸写と呼ばれる撮影法が最適だが、上腕の外転が必要なので、受傷直後は撮影不可能な場合がある。
そうなると、スカプラYビューと呼ばれる、肩甲骨軸写が必要で、観察できる場合もある。
ただし、肋骨との重なりがあるので注意を要する。
【画像解説】
鎖骨は皮下直下にある骨で、外見上でも、X線写真上でも判り易い。
上腕骨頭は、転位が大きければ判り易い。転位が小さい場合は、注意深く観察しなければならない。
肩甲骨はやや厄介である。特に、烏口突起は時々骨折を伴うので、注意深い読影が必要であり、圧痛点をピンポイントで探す必要がある。
烏口突起は、肩関節正面撮影では観察に不向きであり、軸写と呼ばれる撮影法が最適だが、上腕の外転が必要なので、受傷直後は撮影不可能な場合がある。
そうなると、スカプラYビューと呼ばれる、肩甲骨軸写が必要で、観察できる場合もある。
ただし、肋骨との重なりがあるので注意を要する。
【画像解説】
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