今月の一枚
No.9 頭部外傷後の硬膜下血腫のCTとMRI画像
【上2枚MRI画像】の通り、右大脳半球~小脳テント部にかけて、急性硬膜下 血腫、右側頭葉浮腫を認め、入院・保存的加療、血腫縮小し退院の運びとなりました。
しかし、硬膜下・外の血腫像は認めず。小脳テントは正常でも描出される(ただし左右対象)場合があります。
このCT画像の場合、小脳テント部の血腫像が無ければ、硬膜下の血腫は描出されていないので、後日経過観察CTとなったかもしれません。
頭部外傷後のCT所見なので、念の為MRI精査。【下2枚MRI画像】
バックナンバー
- No.16 縦隔腫瘍のCT
- No.15 肩甲骨烏口突起骨折
- No.14 CT診断は多方向観察で
- No.13 急性期脳梗塞だけじゃないMRI 超急性期の血腫にも鋭敏
- No.12 XPで見えず、CT良く写っている
- No.11 下血精査で大量の憩室出血
- No.10 CTC、注腸は肛門内部直腸の描出に要注意
- No.9 頭部外傷後の硬膜下血腫のCTとMRI画像
- No.8 上顎部インプラント術前シュミレーションCT画像
- No.7 胃透視は充盈像が重要
- No.6 偽肺炎像
- No.5 打撲の痛み?XPで胆石⇒造影CT精査⇒胆のう癌肝転移
- No.4 膀胱壁および直腸に造影効果あり
- No.3 CTコロノグラフィを行う場合の課題
- No.2 潜在性二分脊椎
- No.1 CTコロノグラフィ直腸部展開画像