今月の一枚
No.11 下血精査で大量の憩室出血
下血精査のため単純CT 施行。その結果、以前から多発性の憩室の一部(上行結腸)にアクティブな憩室出血を認める。
憩室症で、通常CTでよく見かけるのは上左のCT A像。
大腸の周囲に、黒く真ん中が抜けたものが憩室。
特に黒く抜けたものの周りに白く描出されている憩室は噴石などの画像、炎症を伴う場合が多く、痛みを伴う事が多い。
更に周囲の脂肪組織に炎症が広がると、絶食抗生剤入院治療の対象となる。
一方、今回の大量下血の憩室像は、大腸周囲に突出した憩室像の中に、大腸の内容物と同等のCT値で描出され、アクティブな出血を伴っている事が示唆される。
更に、大腸内も、腸液より明らかに高いCT値であり、大量の血液で満たされている事が示唆されている。
血液検査でも貧血を認め、ショック状態で緊急OPEとなった。
憩室症で、通常CTでよく見かけるのは上左のCT A像。
大腸の周囲に、黒く真ん中が抜けたものが憩室。
特に黒く抜けたものの周りに白く描出されている憩室は噴石などの画像、炎症を伴う場合が多く、痛みを伴う事が多い。
更に周囲の脂肪組織に炎症が広がると、絶食抗生剤入院治療の対象となる。
一方、今回の大量下血の憩室像は、大腸周囲に突出した憩室像の中に、大腸の内容物と同等のCT値で描出され、アクティブな出血を伴っている事が示唆される。
更に、大腸内も、腸液より明らかに高いCT値であり、大量の血液で満たされている事が示唆されている。
血液検査でも貧血を認め、ショック状態で緊急OPEとなった。
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